開口一番、お詫びと訂正をさせていただかねばなりません。
前回、今年はシント・ニクラースの到着が早かったなどと大嘘を書いてしまいましたが、彼は例年並の11月17日にアントウェルペンに入港していました。シント・ニクラースは、11月の第3週辺りに早々とお着きになり、その後3週間かけて全土を回るのです。
ついでに、スペインからの交通手段は蒸気船なので、風向きはあんまり関係ありませんでした(笑)。
シント・ニクラース祭に関しては、ご興味のある方は、小橋康章さんによる明瞭な解説をご覧下さい↓。
homepage3.nifty.com/hiway/holland/jword/sinterk.l.htm
オランダのSinterklaasfeestについて書かれたページですが、ベルギーでの事情も大差ありません。
ただし、ベルギーでは12月5日ではなく6日にやります。

今日は、大家さんご夫妻の子供たちが集まって、家族でシント・ニクラ
ースのお祝いをする日。oeverは週末、一人っきりで寂しいでしょ?と誘
っていただいたので、Leonidasの35㎝スペキュラースを抱えてお邪魔
してきました。
シント・二クラースは、要するに日本でいうところのサンタクロース、夜
中に煙突から不法侵入し、子供たちにプレゼントをばら撒いて去ってい
く不審人物、もとい、優しいおじいさんです。”シント(聖)”という称号が
ついていることからわかるように、こちらのサンタさんは聖人―小アジア はMyraという街の司教さま―なので、司教杖にミトラ、長い礼服という格
好をしています。偉い方なので、お供を何人か連れており、ズヴァルト・
ピート(もしくはピーテル)と呼ばれる彼らが、国中の子供たちの名前と素行が記された大判の本や、プレゼントの入ったズダ袋を携行し、煙突を上り下りして贈り物を届けるのです。
それで、各家庭では何をするのか、というと、基本的に親戚の
子供たちが一堂に会して、祖父母や伯父伯母からプレゼント
をもらい、一緒にお菓子を食べて遊んで喧嘩して・・・と、まあ
要するに、日本のクリスマスとあまり変わらないやり方で、一
日を過ごすわけです。
うちの大家さんの家では、ご長女一家とご長男一家(なぜか
長男の方は欠席で、お嫁さんだけが来ていました)が集まり、
それぞれ2人ずつ子供を連れてきていたので、それなりに賑やかでした。
今年はサンタさん役を立てたりはせず、まず最初に、子供たち一人一人に、おばあちゃん(マダム
のことです)から訓示が。もちろん、みんな良い子だったのでプレゼントはもらえるのですが(笑)、
幼稚園でみんなと喧嘩しないように努力すること、とか、野菜嫌いを直すように、とか、それぞれに
大変に教育的なアドヴァイスを頂戴していました。
その後は、しばし、仁義なきプレゼント争奪戦。ちゃんと金額的・数量的に平等になるよう配慮され
てはいるのですがね。服とか絵本、玩具が主です。
そしてひと段落したところで、コーヒータイム。
食文化に並々ならぬこだわりを持つベルギーのこと、シント・
ニクラースの日にも、特別なお菓子がいくつかあります。
まずは、聖人とお供のピートたちをかたどったスペキュラース
(シナモンなどスパイスを効かせたクッキー)。これはいろいろ
な大きさやデザインがあり、デカいものだと60㎝を超えることも。
そして、いろいろな動物やフルーツの形をしたカラフルなマジ
パン。スーパーなんかでは、成形されたものの隣で、1kgとかの塊のマジパンを売ってたりもするのですが、こちらはそのまま食え、ということなのか、何か別のお菓子に使ったり、家庭で手を加える用なのかよくわかりません。
あとはクリスマスの定番、シュトーレンですね。ブランデーが効いているせいか、ベルギーのお菓子にしては珍しく、常識的な甘さでした。
ひとしきりおしゃべりして、疲れてきた子供たちが兄弟喧嘩し始めた辺りでお開きに。ベルギーらしい素朴で家庭的な祝祭日でした。
前回、今年はシント・ニクラースの到着が早かったなどと大嘘を書いてしまいましたが、彼は例年並の11月17日にアントウェルペンに入港していました。シント・ニクラースは、11月の第3週辺りに早々とお着きになり、その後3週間かけて全土を回るのです。
ついでに、スペインからの交通手段は蒸気船なので、風向きはあんまり関係ありませんでした(笑)。
シント・ニクラース祭に関しては、ご興味のある方は、小橋康章さんによる明瞭な解説をご覧下さい↓。
homepage3.nifty.com/hiway/holland/jword/sinterk.l.htm
オランダのSinterklaasfeestについて書かれたページですが、ベルギーでの事情も大差ありません。
ただし、ベルギーでは12月5日ではなく6日にやります。
今日は、大家さんご夫妻の子供たちが集まって、家族でシント・ニクラ
ースのお祝いをする日。oeverは週末、一人っきりで寂しいでしょ?と誘
っていただいたので、Leonidasの35㎝スペキュラースを抱えてお邪魔
してきました。
シント・二クラースは、要するに日本でいうところのサンタクロース、夜
中に煙突から不法侵入し、子供たちにプレゼントをばら撒いて去ってい
く不審人物、もとい、優しいおじいさんです。”シント(聖)”という称号が
ついていることからわかるように、こちらのサンタさんは聖人―小アジア はMyraという街の司教さま―なので、司教杖にミトラ、長い礼服という格
好をしています。偉い方なので、お供を何人か連れており、ズヴァルト・
ピート(もしくはピーテル)と呼ばれる彼らが、国中の子供たちの名前と素行が記された大判の本や、プレゼントの入ったズダ袋を携行し、煙突を上り下りして贈り物を届けるのです。
子供たちが一堂に会して、祖父母や伯父伯母からプレゼント
をもらい、一緒にお菓子を食べて遊んで喧嘩して・・・と、まあ
要するに、日本のクリスマスとあまり変わらないやり方で、一
日を過ごすわけです。
うちの大家さんの家では、ご長女一家とご長男一家(なぜか
長男の方は欠席で、お嫁さんだけが来ていました)が集まり、
それぞれ2人ずつ子供を連れてきていたので、それなりに賑やかでした。
今年はサンタさん役を立てたりはせず、まず最初に、子供たち一人一人に、おばあちゃん(マダム
のことです)から訓示が。もちろん、みんな良い子だったのでプレゼントはもらえるのですが(笑)、
幼稚園でみんなと喧嘩しないように努力すること、とか、野菜嫌いを直すように、とか、それぞれに
大変に教育的なアドヴァイスを頂戴していました。
その後は、しばし、仁義なきプレゼント争奪戦。ちゃんと金額的・数量的に平等になるよう配慮され
てはいるのですがね。服とか絵本、玩具が主です。
そしてひと段落したところで、コーヒータイム。
食文化に並々ならぬこだわりを持つベルギーのこと、シント・
ニクラースの日にも、特別なお菓子がいくつかあります。
まずは、聖人とお供のピートたちをかたどったスペキュラース
(シナモンなどスパイスを効かせたクッキー)。これはいろいろ
な大きさやデザインがあり、デカいものだと60㎝を超えることも。
そして、いろいろな動物やフルーツの形をしたカラフルなマジ
パン。スーパーなんかでは、成形されたものの隣で、1kgとかの塊のマジパンを売ってたりもするのですが、こちらはそのまま食え、ということなのか、何か別のお菓子に使ったり、家庭で手を加える用なのかよくわかりません。
あとはクリスマスの定番、シュトーレンですね。ブランデーが効いているせいか、ベルギーのお菓子にしては珍しく、常識的な甘さでした。
ひとしきりおしゃべりして、疲れてきた子供たちが兄弟喧嘩し始めた辺りでお開きに。ベルギーらしい素朴で家庭的な祝祭日でした。
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