知人の家で開かれた "プレ・クリスマス・ポットラック・パーティ" に行ってきました。
持ち寄りは、定番の手まりずしと海苔巻き。2x年生きてきて初めてだよ、まともに
すしなんぞ作ったの。
日本食=sushiだと思っている外国人の皆様。
日本人は寿司ばっか食ってるわけじゃないのです。
というか、そんな頻繁に家庭で手作りするもんじゃねえんだよ、寿司なんて。
だから、アナタの身近にいる日本人、特に学生が、ポットラックパーティに手作りの寿司
を持参したら、そいつはかなりの料理マニアか、もしくは前の晩に ”キーワード:外国人
ウケする日本食” とかでググって頑張ったチャレンジャーなんで、どっちにしても暖かい
目で見てあげましょう(笑)。
というわけで、日本でも作ったことのないものを海外で作ったという記念 & 何かの間違いで
もう一度作ることになったときに楽に思い出せるように、作業の手順を記録しておきましょう。
・まずは酢飯ですね。3合炊いてほぼ使い切りで、手まり18個
に海苔巻き3本。
・ラップの上にスモークサーモンを広げ、軽く握っておいた酢
飯を乗せて、茶巾絞りの要領で口を閉じて絞る。
・ラップを外して完了。
・・・記録するまでもなかったか。
カンタン過ぎて涙が出る。見た目で幻惑してることに、ほ
とんど罪悪感すら感じる。
気を取り直して、次、海苔巻き
いってみよー。
巻き簾なんかなくても、ラップ
で十分、というウワサは本当
でした。むしろ、面倒な巻き簾
洗いの手間が省けて楽。
具は、今回はsurimiとチコリ、
パプリカ(赤)を用意しました。
ラップの上に海苔を敷いて、酢飯を広げて具材を乗せて、
端から一気に巻く。
気合と集中力が勝負。端がめくれ上がりそうになっても気
にしない。
←などと言っていたら、ハジケた。
失敗作は食うべし。言うまでもなく。
でけた。
では、すしどもを連れてぱーてぃへGo。
会場のあるHerentまで直通のバスがないので、えっちらおっち
ら、歩道もない暗くて殺風景なリング沿いを北上して、北の
Mechelsesteenwegの大通りをさらに北上すること20分。
・・・遠い。
今宵は満月、月明かりに蒼く照らされた道路脇の芝生は、霜でキラキラ光って宝石でも
ばら撒いたみたいで、そこはかとなくメルヘンチックなヨーロッパの冬を素敵に演出して
いました。
魔女にも小人にもおまわりさんにも遭遇することもなくパーティ会場
に到着したと思ったら、そこに小鬼、じゃなかった、ダニエルが待ち
構えていて、早速クモの巣攻撃を受けました(笑)。ご多分にもれず、
彼も未だスパイダーマンに夢中で、どこへ行くにもフィギュアと一緒。
スパイデイごっこのお誘いを丁重にお断りして、まずはすしを安全な
場所へ。
長テーブルに、20名ほどの参加者が各自持ち寄った料理が所狭し
と並び、グリューワインでの乾杯もそこそこに、みんな料理に殺到。
このエビ美味いよー、とか、その焼豚オレにも一切れ、とか、おおっ
寿司だ寿司だ、とか、このチキンの丸焼き持ってきたヤツ、責任持
って解体しろよー、とか、ワイワイガヤガヤ賑やかで国際色豊かなディナーとなりました。
デザートがまた盛りだくさんで、ビュッシュ・ド・ノエルを筆頭に、アーモンドスライスでコー
ティングされたケーキだの、ライスタルトだの、フルーツポンチだの、ティラミスなんて、作
ってきた人が二人もいたので数十人分はあった感じでした。
そして、これがまた、きれいになくなるのですな。
恐るべしインターナショナル・ポットラック・パーティ。
何となくみんな欲張りになってアレもコレも、と試しちゃうのは、違う国の料理やデザート
にやっぱり興味津々だからでしょうね。料理自体がトラディショナルなものでなくとも、味
付けとか香辛料とか、時には盛り付け方なんかにも文化の違いが出ますしね。
去年知り合った懐かしい人たちとも再会し、美味しいお料理と楽しいおしゃべりで素敵な
ひと時を過ごさせていただきました。