遅まきながら、中古の自転車を入手したので、ルーヴァンの南に広がる
Heverleeの森までサイクリングに出かけました。
Heverleebosは、さらに南のMeerdaalwoudの森と合わせると2000haにも
及ぶ広大な緑地帯で、その大部分がウォーキング、ジョギング、サイクリ
ング、乗馬用のコースとして開放されています。
”南の道”は、ナーメン Namen (ナミュールという仏語名のほうが流通し
ていますね)に通じる Naamsesteenweg。 真南に一直線に伸びるこの
道を下って、森に囲まれた村々が連なる Oud-Heverlee と呼ばれる地
域を訪ねます。

リングを離れていくらも経たない辺りから、すでに道の両側が雑木林に。
中央の写真のような、主にウォーキング・ジョギング用の脇道が頻繁に
左右に現れます。ちなみに、右手の杭の標識は「乗馬禁止」のマーク。
道が緩やかな下り坂なので、10分も走ればさっさと Oud-Heverlee村に
着きます。
とりあえず森、やっぱり森、どこまでも森、という感じの Oud-Heverlee
ではありますが、それでも観光スポットらしきものはあって、自治体の
オフィシャルHPには一応、ツーリストガイドなんて項目まで用意されてい
ます。
せっかくなので、村の誇る見所スポットを、できる限り回ってみることにし
ました。

←①まずは Naamsesteenweg
沿いの Villa Chantilly 。
白い壁に赤い木組みが映え
る木骨造りです。
建てられたのは1917年だと
いうから、そんなに古くはな
いですね。
→②そして、1本入ったBrainestraat の Ekstermolen
=直訳すると、「カササギ風車」とでもいう感じでし
ょうか。
ルーヴァン一帯を含むDijle川流域において唯一、現存する風車らしいです。
1920年までは稼働していたそうですが、現在は普通に住居として使われて
います。残念ながら羽根が取り外されていて、風車らしい姿は拝めません
が、1830年代に作られた風車塔を間近で見ることはできます。
お次は、Zoet Water 地区の Spaans Dak (「スペイン風屋根」の意)。16世紀
に建てられた、この一帯で一、二番の古さを誇る建物です。
当初はSteenbergen の領主サマのお屋敷だったのが、近代には森林管理官
の住居となり、その後、レストランに売却されて今日に至っています。


③(上左): 池の向こう側に、端正な姿を現すSpaans Dak。
――ん?手前に妙なモノが…(画像クリックで拡大してもわかり
づらいですね、すみません)
④(上中): キ、キノコだったか…
夜になるとライトアップでもされるんだろうか。いや、これ自体が照明
装置? というか、そもそもコレ何?
⑤(上右): レストランです。16世紀だろうが何だろうが、今は商業施設です。ステ
ラ・アルトワ250ml€1.8、カプチーノ€2、価格帯は意外に普通。
内装等、どの程度保存しているのかは、入店してみないとわからない
ですが、込んでいたので面倒になって素通りf(^_^;)
あっさり終ってしまったので、付近の Zoet Water と呼ばれる地区を、少し散
策してみます。
Zoet Water(直訳すると「淡水」の意味)は、17世紀に造られた大きな5つの
池を中心とする地区です。もともと湿地だったのを、当時の領主が整備させた
そうで、Spaans Dak の前にある池もそのひとつです。
ちなみに、付近には、ミネラル豊かな飲用水が湧き出ている泉があったりして
ペットボトル持参で汲みに来る人が絶えません。

自然の豊かな地区です。ちょうどいろんな樹木の芽吹きが始まっていて、きれ
いでした。

←⑥かつて養魚池だった池の
ほとりには、釣り客の姿も
ちらほら。
→⑦結構な大物もいるようで、
池端には新聞記事の掲示
が。
”Zoet-Water monster”と
名づけられた、体長1m強、
体重30kg超の巨大コイに
関するニュースです。
最後に、Oud-Heverlee 最大の自慢らしい、聖母マリア教会 Kapel van Onze Lieve
Vrouw van Steenbergen に寄ってみました。
1650年代に建てられた教会で、一応、フランドル地方建築遺産に登録されている13
件の歴史建築のひとつです。


⑧(上左): 木の間隠れに見る正面ファサード。乗馬禁止道をものともせず、馬で
教会に乗りつける観光客。
⑨(上右): 内部には、祭壇画と2点の油彩画(いずれも17世紀)があります。
ここのご本尊だった聖母マリア像は、16世紀以来、熱病にかかった者
を癒し続けてきた”奇跡の像”だったそうですが、30年ほど前に盗まれて
しまい、残念ながら今は見ることができません。
他にも、聖アンナ教会や、やや東のBlanden地区にある聖ヨハネ教会などを回っ
てきましたが、それほど話題になることが見つからなかったので省略します。
という感じで、観光の目玉になるような見所には乏しいOud-Heverleeではあります
が、やっぱり緑の豊かさ、空気の清々しさ、風景の美しさは抜群です。スポーツを楽
しむ人のほか、カフェでくつろいだり、犬を散歩させたり、森や池のほとりに座ってお
しゃべりや読書をしたりする地元民の姿を大勢見かけました。
取り立てて何かをするのではなく、ゆっくり過ぎていく時間を楽しむ――ベルギー的
休日の過ごし方がここにはありました。


Heverleeの森までサイクリングに出かけました。
Heverleebosは、さらに南のMeerdaalwoudの森と合わせると2000haにも
及ぶ広大な緑地帯で、その大部分がウォーキング、ジョギング、サイクリ
ング、乗馬用のコースとして開放されています。
”南の道”は、ナーメン Namen (ナミュールという仏語名のほうが流通し
ていますね)に通じる Naamsesteenweg。 真南に一直線に伸びるこの
道を下って、森に囲まれた村々が連なる Oud-Heverlee と呼ばれる地
域を訪ねます。
リングを離れていくらも経たない辺りから、すでに道の両側が雑木林に。
中央の写真のような、主にウォーキング・ジョギング用の脇道が頻繁に
左右に現れます。ちなみに、右手の杭の標識は「乗馬禁止」のマーク。
道が緩やかな下り坂なので、10分も走ればさっさと Oud-Heverlee村に
着きます。
とりあえず森、やっぱり森、どこまでも森、という感じの Oud-Heverlee
ではありますが、それでも観光スポットらしきものはあって、自治体の
オフィシャルHPには一応、ツーリストガイドなんて項目まで用意されてい
ます。
せっかくなので、村の誇る見所スポットを、できる限り回ってみることにし
ました。
沿いの Villa Chantilly 。
白い壁に赤い木組みが映え
る木骨造りです。
建てられたのは1917年だと
いうから、そんなに古くはな
いですね。
→②そして、1本入ったBrainestraat の Ekstermolen
=直訳すると、「カササギ風車」とでもいう感じでし
ょうか。
ルーヴァン一帯を含むDijle川流域において唯一、現存する風車らしいです。
1920年までは稼働していたそうですが、現在は普通に住居として使われて
います。残念ながら羽根が取り外されていて、風車らしい姿は拝めません
が、1830年代に作られた風車塔を間近で見ることはできます。
お次は、Zoet Water 地区の Spaans Dak (「スペイン風屋根」の意)。16世紀
に建てられた、この一帯で一、二番の古さを誇る建物です。
当初はSteenbergen の領主サマのお屋敷だったのが、近代には森林管理官
の住居となり、その後、レストランに売却されて今日に至っています。
③(上左): 池の向こう側に、端正な姿を現すSpaans Dak。
――ん?手前に妙なモノが…(画像クリックで拡大してもわかり
づらいですね、すみません)
④(上中): キ、キノコだったか…
夜になるとライトアップでもされるんだろうか。いや、これ自体が照明
装置? というか、そもそもコレ何?
⑤(上右): レストランです。16世紀だろうが何だろうが、今は商業施設です。ステ
ラ・アルトワ250ml€1.8、カプチーノ€2、価格帯は意外に普通。
内装等、どの程度保存しているのかは、入店してみないとわからない
ですが、込んでいたので面倒になって素通りf(^_^;)
あっさり終ってしまったので、付近の Zoet Water と呼ばれる地区を、少し散
策してみます。
Zoet Water(直訳すると「淡水」の意味)は、17世紀に造られた大きな5つの
池を中心とする地区です。もともと湿地だったのを、当時の領主が整備させた
そうで、Spaans Dak の前にある池もそのひとつです。
ちなみに、付近には、ミネラル豊かな飲用水が湧き出ている泉があったりして
ペットボトル持参で汲みに来る人が絶えません。
自然の豊かな地区です。ちょうどいろんな樹木の芽吹きが始まっていて、きれ
いでした。
ほとりには、釣り客の姿も
ちらほら。
→⑦結構な大物もいるようで、
池端には新聞記事の掲示
が。
”Zoet-Water monster”と
名づけられた、体長1m強、
体重30kg超の巨大コイに
関するニュースです。
最後に、Oud-Heverlee 最大の自慢らしい、聖母マリア教会 Kapel van Onze Lieve
Vrouw van Steenbergen に寄ってみました。
1650年代に建てられた教会で、一応、フランドル地方建築遺産に登録されている13
件の歴史建築のひとつです。
⑧(上左): 木の間隠れに見る正面ファサード。乗馬禁止道をものともせず、馬で
教会に乗りつける観光客。
⑨(上右): 内部には、祭壇画と2点の油彩画(いずれも17世紀)があります。
ここのご本尊だった聖母マリア像は、16世紀以来、熱病にかかった者
を癒し続けてきた”奇跡の像”だったそうですが、30年ほど前に盗まれて
しまい、残念ながら今は見ることができません。
他にも、聖アンナ教会や、やや東のBlanden地区にある聖ヨハネ教会などを回っ
てきましたが、それほど話題になることが見つからなかったので省略します。
という感じで、観光の目玉になるような見所には乏しいOud-Heverleeではあります
が、やっぱり緑の豊かさ、空気の清々しさ、風景の美しさは抜群です。スポーツを楽
しむ人のほか、カフェでくつろいだり、犬を散歩させたり、森や池のほとりに座ってお
しゃべりや読書をしたりする地元民の姿を大勢見かけました。
取り立てて何かをするのではなく、ゆっくり過ぎていく時間を楽しむ――ベルギー的
休日の過ごし方がここにはありました。
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