【美術・美術館関連ニュース】 自分のための覚書です。
・ミデルハイム野外彫刻美術館(アントウェルペン)春季開園 -地元学生たちによる大清掃
”Scholieren geven beelden een poetsbeurt in Middelheim” (01/04/2009)
(http://www.deredactie.be/cm/de.redactie/mediatheek?mode=popupplayer)
(記事なし:Videozone)
4月1日から、野外彫刻美術館が公式開園期間に入るに先立って、中高生たちが園内の
彫刻作品の洗浄を行いました。
一年を通して風雨にさらされている彫刻たち、モップとかタワシでゴシゴシこする原始的な
方法でではありますが、きれいにしてもらって満足げです。
この活動は、アントウェルペン市がやっている地域の住民たちによる都市環境の美化・整
備推進のための Opsinjoren というプロジェクトの一環です。
重要な芸術作品を、素人の、しかも子供たちに掃除させたりして大丈夫なのか、という反
対論もあるかもしれません。が、屋外に設置された彫刻作品は、その”場所”の空間を形成
するオブジェクトのひとつ。経年変化も大切な構成要素なら、それをケアし管理していくのも
大切な仕事、というわけで、そういう”場”に密着した美術作品の本来の在り方を学ぶのには
またとない機会だと思います。
何より、本物の彫刻の台座に登り、緑青が浮いたり雨に侵食されたりした表面を間近で眺
め、巨匠の鑿の痕を直接手でなぞることができるなんて、非常に贅沢な鑑賞の仕方です。
子供たちも楽しそうでした。
ミデルハイム野外彫刻美術館 HP
http://www.middelheimmuseum.be/smartsite.dws?id=MAN_LANDING&ch=MAN
アントウェルペン市の南郊外の20haに及ぶ広大な公園の中にあります。春季公式開園
は4月1日ですが、時間の短縮などはあるものの、年間を通して開園しています(月曜休)。
ロダンの《バルザック像》の一点をはじめ、近現代の有名彫刻家の作品が目白押しで、
しかも入場無料。アントワープへお立ちよりの際はぜひ。
・建築資材コレクション競売-Rosendorコレクション
”Veiling bouwkundig erfgoed uit Rosendorcollectie” (02/04/2009)
(http://goednieuwskrant.skynetblogs.be/tag/1/veiling%20art%20nouveau)
ブリュッセルにて、一風変わったコレクション競売が行われます。
同市の解体業者、マックス・ローゼンドール氏(Max Rosendor, 1930-1996)が収
集した建築資材コレクション。
70年代のテナント新築期に、アール・ヌーヴォー時代やアール・デコ時代の建物の
解体撤去作業を請け負っていた氏は、取り外された門扉や階段手摺り、ステンドグラ
スなどを収集保管していました。
いずれ、これらのコレクションを展示した私立美術館を設立するのが夢だったそうな
のですが、不慮の事故で亡くなってしまい、叶わなかったとか。
保管費用もかかることだし、誰の目にも触れないまま、倉庫にしまっておかれるより
は、新しい住宅の資材として使ってもらいたい、という相続者の意向により、このたび
競売にかけられることになりました。
今回出品されるのは約1400アイテム、値段は5~25,000ユーロだそうです。
・アマンダ・リア展覧会-ブリュッヘ、Museum Gallery Xpo Salvador Dalí
”Schilderijen van Amanda Lear in Brugge” (06/04/2009)
(http://www.deredactie.be/cm/de.redactie/cultuur%2Ben%2Bmedia/090406AmandaLear_expo)
アマンダ・リアって若いころ、画学生だったんだ・・・ 初めて知った・・・
Amanda Lear : 歌手、モデル、女優、画家、作曲家、小説家など肩書き多数。
ニューハーフらしいが公には真相不明。
1939年香港生まれ。母:ロシア/モンゴルのハーフ、父:イギリス人・
ロシア人・フランス人など諸説あり。
全盛期には、デヴィッド・ボウイ他、ロックスターとのゴシップで話題。
サルバドール・ダリのミューズ(一説にはガラも公認のパートナー)の
一人、モデルを務めるほか、彼から絵の指導も受ける。
・・・なんですかね、この華麗すぎる経歴。
諸説紛々、議論騒然、誰も本当のことを知らないという辺りが実に”巧い”と思うが、まあ、
どうでもいい。
そんな彼女の展覧会がブリュッヘで開催中。~5月24日。
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